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けいおん! 澪×梓 「お泊り1」

「ふぁー」

梓が大きなあくびをする。

「梓?」

その声に澪が反応する。

梓はうつらうつらとしている。

今にも寝付いてしまいそうだ。

「あーずさ」

呼びかけるように近づいて言う。

しかし、梓の耳には届いていないようだ。

少し前のめりになったり戻ったりを繰り返している。

今日は澪の家に泊まりに来ている。

少しずつ近づいていって澪が手を伸ばす。

そっと梓の頬に触れる。

「ひゃっ!?」

小さな声で澪の冷たい手に反応してびくっとなる。

「あ、梓?」

「す、すいません、澪先輩」

すっかり梓の目は醒めたようだ。

「大丈夫か、梓」

「だ、だ、大丈夫です、澪先輩」

澪の顔が梓の間近にせまっている。

梓の顔が真っ赤になる。

「どうした、梓?」

「な、なんでもないです」

心配そうな顔をしながらさらに近づく。

「顔が赤いぞ、風邪か?」

「か、か、風邪じゃないです」

相変わらず梓の顔は赤くなったままだ。

「もう遅いし、寝ようか」

時計を見ながら梓から離れる。

「え、あの…まだ…」

時計の針はもう十時を回っている。

そちらの方を見て梓はそれ以上言わなかった。

その様子を見て澪が立ち上がる。

「ほら、梓」

座っている梓に手招きをする。

「あ、はい」

立ち上がってベッドの方に歩いて行く。

梓がベッドに入る。

「おやすみ、梓」

「おやすみなさい、先輩」

澪が電気を消して部屋が暗くなる。

だが梓の瞼は閉じていない。

暗くなっているからか、その様子は澪に見えていない。

澪は隣に敷いてある布団に入って目を閉じる。

ふたりとも何も話さないからか、部屋は静かだ。

澪は目を閉じて静かな寝息をたてている。

電気が消えてから十分ほどたった。

梓がベッドの中で動いて衣擦れの音がする。

「梓、眠れないのか?」

澪が眠そうな声で聞く。

「あ、はい」

それとは対照的に梓がはっきりとした声で答える。

まだ二時間以上は起きていられそうな声だ。

だが、二人の会話は続かない。

澪は何を話そうかと思案しながら眠気と戦っている。

梓の目はぱっちりと開いている。

沈黙を破ったのは澪だった。

「梓、部屋、寒くないか?」

「えっと、大丈夫です」

それ以降二人はまた黙ってしまう。

再び沈黙が訪れる。

時より体を動かして出るわずかな音が聞こえる。

二人共寝ようとしているようだ。

だが、二人共寝つけていない。

澪が一分おきくらいに目を開けて何か思案してを繰り返している。

10回くらい繰り返した頃だ。

澪があまり音を立てないように立ち上がる。

起きている梓は当然気づいている。

ゆっくりとベッドの方に近づく。

梓は反対方向を向いて寝ている。

澪から見て梓が起きているかどうかはわからない。

「な、なぁ、梓」

聞こえるか聞こえないかギリギリの小さな声で呼びかける。

すぐに返答は返ってこない。

「なんですか、澪先輩」

こちらも同じように小さな声だ。

梓が澪の方を向きながら答える。

「やっぱり部屋、寒くないか?」

「え、そうですか?」

澪の声は変わらず小さいままだ。

「そ、そうか」

梓は起きている時のいつもの声だ。

「あ、あのさ」

「はい」

梓の声がすぐに返ってくる。

「ちょっとお願い聞いてくれないか?」

「はい、なんでしょう」

その返答を聞きながら澪が立ち上がる。

「そっち、行っていいか?」

「へ?」

予想していなかったお願いに、梓の声が裏返る。

梓は何も言わず、澪はそのまま答えを待っている。

「澪先輩?」

「えっと…」

澪は次の言葉に困っている。

もじもじしている様子は梓からは見えない。

「だ、だめか?」

「い、いいですけど…」

澪はベッドのすぐそばに来ている。

その答えにほっと一息する。

「それじゃぁ」

「あ、はい」

澪がベッドに入ってくる。

「悪いな、狭くないか?」

「え、いえ、大丈夫です」

二人の距離は少し空いている。

また二人とも黙ってしまう。

見つめ合ったまま一緒のベッドに入っている。

暗闇に目が慣れているので、相手の顔はしっかり見えている。

澪が梓の方に寄っていく。

それに対して梓は全く動かない。

少しずつ、梓の顔が赤くなっていく。

同時に心臓の鼓動も高鳴っている。

「あの、先輩」

「なんだ、梓?」

もう澪は間近に来ている。

問いかけられて澪は動きを止め、二人は至近距離で見つめ合う。

「なんでもないです」

「そ、そうか」

二人の距離はほぼゼロになる。

澪が、梓の肩に手をかけて自分の方に寄せる。

「あ・・・」

梓が小さな声をあげると同時に二人の体が密着する。

「こうすると温かいだろ」

「は、はい」

澪の胸に顔をうずめながら梓が答える。

「おやすみ、梓」

「おやすみなさい」

澪が抱き寄せる力を強くする。

「せ、先輩、くるしい・・・」

「ご、ごめん」

すぐに手の力を緩める。

二人の会話が終わる。

先に澪が、少しして梓が寝付いた。

二人共気持ちよさそうな顔で目を閉じていた。

満ち足りた表情をしている。

「お姉ちゃん…」

梓が寝言を言う。

夢の中でも澪は梓のお姉ちゃんだった。





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けいおん! 紬×梓 「冬の朝」



勢いでムギ梓を書いて見ました。
この二人はもっと本編でイチャイチャするべき


***ここから本編***


「梓ちゃん」

「あ、ムギ先輩、おはようございます」

後ろから紬が走ってくる。

「おはよう、梓ちゃん」

「今日は早いんですね」

紬は少し息を切らしている。

学校まではおおよそ200mほどの距離がある。

「あれ、ムギ先輩」

「なに、梓ちゃん」

横に並んだところで、梓が何かに気づく。

「先輩、手袋忘れたんですか?」

「あっ、忘れちゃった」

紬がはっと手を目の前に上げる。

「どうしたんですか、先輩」

梓の言葉に、紬は舌を出して笑顔を向ける。

「寒くないですか?」

「うん、ちょっと寒いかな」

今は12月で、ちょっと寒いというわけがない。

「ねぇ、梓ちゃん」

「なんですか、ムギ先輩?」

再び歩き出していた梓が紬を見上げる。

「ちょっと、手いい?」

「はい?」

梓が右手を紬の方に差し出す。

その手を紬がそっと握る。

「えへへ、手つないじゃった」

紬が嬉しそうな顔で梓の方を向く。

「先輩の手、あったかいですね」

「梓ちゃんの手もあったかいよ」

手をつないだまま二人が歩いて行く。

学校まではあと100mほどの距離だ。

自分の方に手で引き寄せながら、紬が自分の体をゆっくりと寄せていく。

梓は気づいているが、何も言わずに前を向いて歩いている。

引き寄せられながら、梓も自分から体を寄せる。

「暖かいね、梓ちゃん」

「はい」

二人は靴を履き替えるまで、ぴったりとくっついたまま登校した。







***あとがき***

久しぶりに書いたので文章がかなりあれな状態になっています。ご容赦を。

もっとムギが梓を可愛がってるところをちゃんと書きたかったのですが、

久しぶりなので感覚が取り戻せないでいます。

それでは、次の更新までしばしお待ちを

けいおん! 梓×澪 「耳」




「お待たせ、梓」


ドアを開けて、澪が自室に戻ってくる。


今日は土曜日。


梓が澪の家に泊まりにきている。


「どうした、梓?」


ベッドの上で梓がクッションを抱いて縮こまっている。


「えっと、ちょっと緊張しちゃって…」


「そ、そうか…」


こちらも緊張しているようだ。


澪が持ってきたケーキと紅茶を置きながら座る。


「ほら、梓」


「あ、はい」


紅茶の甘い香りに誘われて梓が立ち上がる。


「先輩、美味しいです」


「そ、そうか、それならよかった」


いざ食べ始めると、梓の緊張も解け、いつも通りになった。


嬉しそうな顔をする梓を見て澪もほっとする。


「ほら、梓、ついてるぞ」


「ふぇ?」


夢中になっていた梓の頬を、澪の舌が軽く舐める。


その感触にぴくっと反応して梓が固まる。


「梓は可愛いな…」


「にゃっ」


その小動物のような反応を見て、梓を自分に引き寄せて髪を撫でる。


「もう、先輩…」


「なぁ梓 お願いがあるんだけど聞いてくれないか?」


「は、はい」


まだ内容を聞いてないが、梓はすぐにyesで答えた。


「これをつけてくれないか?」


澪が手に持っているのは、たびたび出てきた猫耳だ。


それを見て再びぴくっと反応するが嫌そうにはしていない。


「それでな、もう一つ聞いてくれるか?」


嬉しそうに梓の頭につけながら、澪がもうひとつ要求する。


梓は黙って頷く。


「これをつけてる間は猫語だけで話してくれないか?」


「にゃ、にゃん?」


首を傾げながらも、梓は澪の望んだことをしている。


「そう、それだよ」


今度は梓を自分の膝下に連れてきて後ろから抱き寄せる。


「可愛いな、梓は…」


「にゃうぅ……」


梓の髪を撫でながら、頬に手をあてる。


梓は目を瞑り、言葉を発しようとしない。


頬を優しく撫でていた澪の指がゆっくりと正面、唇のあたりに近づいていく。


梓がぴくっと、その感触に反応する。


人差し指がゆっくりと移動しながら、梓の唇を這う様に触れていく。


「あっ、…」


今度は澪が反応する番だ。


梓が澪の指先を小さな口で咥える。


その様子は澪からは見えない。


音は聞こえてこないが、梓の口腔の中で指先が舐めまわされている。


その感触に澪は震えながら、顔を真っ赤にしている。


「にゃっ」


いったん口を離して、梓が後ろを向く。


ほんの数センチの間を置いて二人が見つめ合う。


梓はまっすぐな視線を送り、澪はそれに釘付けになっている。


スウッ


服の擦れる音を出しながら、梓が澪の肩に手をかけながら顔を近づけてくる。


ゆっくりと、澪が後ろに倒れていった。


「ん...」


梓の唇が澪のを覆う。


二人ともじっと目を閉じて動こうとしない。


澪が右手を、梓が左手をそれぞれの頬に添える。


しばらくして梓が唇を離した。


「あ、梓…」


変わらず見つめてくる梓に対して澪は視線を反らして恥ずかしそうにしている。


「にゃう?」


まだ猫語で言葉を発しながら首をかしげる。


何か言い出そうにしながらも澪から次の言葉は出てこない。


「んむぅ…!」


またそうしたかったのか、梓が半ば強引にキスをする。


びっくりしていた澪の目は大きく見開いていたが、すぐにとろんとなって閉じられた。


その後、しばらく息を継ぐ間以外は二人は唇を重ね続けていた。

けいおん! 澪×梓 「冬の音楽室 3」



「あ、先輩っ」


「お待たせ、梓」


昼休みが始まってからすぐ。


音楽室の中で待っていた梓が立ち上がる。


「遅いです、澪先輩」


そう言いながら口を膨らませる。


「ごめんごめん」


澪の方に走ってきた梓が勢い良く抱きつく。


「どうしたんだ、梓」


「こうしたかっただけです」


苦笑している澪に対して、梓はまだむくれている。


「それで、梓」


「はい」


「昼休みに音楽室って、練習とかか?」


二人が恋人になった次の日。


梓が昼休みに音楽室に来てほしいとメールした。


「えっと、そうじゃなくて…」


何か言いにくそうにしている。


口ごもる梓の手を取って長椅子まで連れて行く。


「その、一緒にいたかっただけなんです…」


梓が口を開いたのは座ってから少したってからだった。


反対方向を向きながら言うが、体は澪の方に傾けている。


「そ、そうか…」


予想していなかった言葉に、澪が若干顔を紅潮させる。


梓が体を密着させ、澪が肩に手をかける。


「わたしも、そうだな…」


澪が一呼吸おいてから口を開ける。


「わたしも、一緒にいられる時間は多いほうがいいな…」


「澪先輩…」


梓が澪の方を見上げると同時に、梓が抱き寄せられて顔が澪の胸に埋まる。


「先輩っ、誰か来たら…」


「来ても構わないだろう?」


それ以上何も言わせないとばかりに梓を強く抱きしめる。


「えっと…」


梓はそれ以上何も言わない。


「昼休みって短いな」


「そうですね…」


時計を見ながら澪が残念そうな顔をしている。


梓も同じような顔をしている。


「そろそろ昼、食べないと」


「あ、はい…」


返事をするが、梓はいつものごとく離れようとしない。


ぎゅっと澪の制服を掴んで離さない。


「梓…」


ずっと抱きついたまま、離れようとしないのに対して澪も離そうとはしない。


「そろそろ、いいか?」


「澪先輩」


「ん、なんだ?」


やっと梓が動くが、上を向くだけで離れようとはしない。


「キス、してください…」


しっかり澪の制服を掴んでいる。


「その後に、お昼食べましょう…」


もう昼休みの時間は終わりに近付いている。


すぐに梓が目を閉じる。


ゆっくりと澪が顔を近づけていき、軽く額にくちづけをする。


「あの、澪先輩」


「ん、どうした、梓」


澪が気恥ずかしそうにしている。


「こっちがいいです…」


手で指しているわけではないが、どこかは分かりきっている。


「仕方がないな、梓」


チュッ


澪の行動は早かった。


梓の頬に手をあてて、軽くキスをして離れる。


「ほら、もうすぐ終わるぞ」


「あ、はい」


二人とも慌てて弁当を食べて教室に戻っていった。


けいおん! 澪×梓 「冬の音楽室 2」






「あ、おはようございます、先輩」


梓が目を開けて、すぐに挨拶をする。


「おはよう、梓」


突然の目覚めにも澪は動じずに言葉を返す。


特に音や刺激があったわけではないが、梓はごく自然に覚醒していた。


「あれ、澪先輩だけですか?」


片目をこすりながら、梓があたりを見渡す。


「あぁ、もうこんな時間だし」


二人以外はもう既に帰っていて、夕日は落ちている。


「私たちも帰ろうか」


「あ、はい…」


梓はそう答えるが、なかなか起き上がろうとしない。


「梓?」


「もうちょっと…」


澪の膝枕からなかなか離れようとしない。


もう一度目を閉じてしまう。


「梓、もう遅いんだぞ」


「えぇ…」


梓の願いもむなしく、起こされてしまう。


不満そうな顔をしながら澪についていく。


「澪先輩」


「なんだ、梓?」


二人並びながら校門をくぐる。


「ちょっといいですか?」


「ん?」


澪が横を向くころには梓がぴったりとくっついていた。


「こっちの方が暖かいです」


「そ、そうだな」


梓は気恥ずかしそうに下を向きながら腕を絡めている。


二人並びながら寒空の下を歩いて行く。


特に何か話しをするわけではない。


「澪先輩っ」


交差点で信号を待っていると、梓が腕に力をいれながら口を動かした。


「ん、なんだ?」


もう少しで信号が青に変わるところだった。


「澪先輩は、その…好きな人っていますか?」


「え、わわ、私の?!」


それまでの落ち着いていた感じはもうない。


いつもの恥ずかしがり屋の澪だ。


「い、いないけど…」


「わたし、澪先輩のことが好きなんです!」


「えっ?」


突然のことに澪は驚いているからか、次の言葉が出てこない。


梓もそれ以上は何も言わない。


二人が間近でじっと見つめ合う。


「わ、わたしは…」


梓の視線と求めているものに耐えられなくなったのか、澪が目をそらす。


その梓は何も言わず、じっと答えを待っている。


信号がもう既に2回も変わっている。


「先輩っ!」


腕をいったん離されたかと思うと、梓が背を伸ばして澪の顔を引き寄せる。


「あ、梓っ!?」


前よりも二人の距離はぐっと近くなる。


澪の顔は真っ赤になっていて、目の焦点はあっていない。


梓も少し顔を赤くしながら、ぼうっと澪のことを見つめている。


ほぼ二人同時に目を閉じ、唇を重ねる。


どちらから先に顔を近づけていったかはわからない。


ほんの一瞬だけキスをして離す。


二人とも見つめ合ったままなかなか言葉を発しようとしない。


「澪先輩…」


澪が恥ずかしさに視線をそらす。


「な、なんだ、梓…」


梓が頬に手をあてて向き直させる。


今度は梓が澪の唇を奪うようにキスをする。


さきほどとは違って長いくちづけだ。


二人とも微動だにしない。


梓から顔を離す。


「なぁ、梓…」


口を離すが、体を離そうとはしない。


「もう少し、こうしてていいですか」


「あぁ、もう少しな…」


澪が手を背中に回して強く抱き寄せる。


「先輩、暖かいです」


「そうだな…」
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